2016年03月08日

【5歳児】園生活さいごの課外アートへ

2015度、まもなく卒業する5歳児たち。
課外のアートは、これで終わりです。

そこで、幼稚園の入り口に画面をつくって
なにかやってみようかと。

DSC_1958-1.JPG

DSC_1960.JPG

いくつかの道具とやり方で、あっという間に
こんな空間に変わっていきました。

DSC_1961.JPG

人間は活動に対する自由感を、
もともと備えているんでしょうね!

DSC_1964.JPG

ここまでやって、「ワー時間がもうない!」
来週、追加でこの続きをすることに。


+++++++++++++++++++++++++

「活動の自由感」について最近思っていることを少々。

大きくなると(特に私たちオトナは)、上記の場面でも
道具の扱い方にはじまり、ルールやきまりを教えたくなって、
活動の自由感どころか、想像の自由感や、
おもしろさの自由感を奪っちゃうことがあります。

そんなとき、やっぱり環境が大事なので、
オトナが意識して、活動の中の自由感を保障することが
多様な経験につながっていくんだろうと思います。

ちなみに、子どもの育ちに合わない塾とか行っている
子どもの姿をみて、哀しくなったご経験、ありませんか?
(私たちはときどきあります)

それまでの活動の自由感を失っていく様子が
感じられるだけではないのです。

社会のルールを知り、早期に知識を増やせば、
大人とのコミュニケーションはうまくなるけど、
子ども同士のやりとりには合わなくなります。

たとえば、計算式とか字を書くとかは子ども同士の
おうちごっこや、おにごっこには出てきません。

そして、コミュニケーションが成立しなくなると、
やりとりの機会を失うだけでなく、
園生活もおもしろくなくなっていきます。

全ての否定はしないのですが、子どもにとって、
その線引き、生活の切り分けをするのは難しいです。
(切り分けている子どもを見るのもツライですが)

同じ世代の子どもが一緒に過ごしている意味、
幼稚園という小さな社会の中で、
子ども同士の遊びの中で育って欲しいことは、
アタマの中では折り合いのつかない気持ち、
言葉では表現できない思いや願い、葛藤、表情、
体験的なやりとりから起こる学び・・・

どれも理屈じゃありません。

以前、体験的に知っていく学びでは、
身近な生活の中の、自分の必要感が大事!と、
書かかせてもらったことがあります。

これから幼児向けの塾にでも・・・とお考えの方が
いらっしゃいましたら新年度を前に再度ご検討ください。

お子さま自身がその必要感をどのくらいもっていますか?