2015年01月11日

【研修】子どもと保育実践研究会@玉川大学

この冬は、玉川大学をお借りして、10-11日の2日間にわたって
開催されました(研修会の様子はコチラ
ここ何回かのテーマは「保育新時代の幕開け PartⅣ」です。

「小学校との接続の中で乳幼児期の「教育」を考える」の鼎談では、
奈須正裕(上智大学)先生が、最近の横浜の小学校の授業実践から
話題を提供してくださいました。

担任が、実際のトマトをお店で買ってきて、
それを1個入り、2個入り、3個入り、4個入りにし、
「どれを買うと一番お得か?」と、問うのだそう。

すると、子どもたちからは・・・・

「1個ずつ大きさが違うから、グラム単価にしないと分からない」
「どれが美味しいかによるから、味を比べないと分からない」
「うちの家族は3人だから、4個買うと、得じゃない」

こんなことが算数の授業で行われているのだそうです。
ちょっと驚きました。

さらに、奈須さんは、こうした答えが一つではない問題が
全体の3~4割を占めてきていると。

私たちがやってきた算数って・・・なんだったんだと思いつつ・・・

だから、もうこれからは、ねじり鉢巻きをして、
受験に臨むみたいなことはやめてくださいとも話しました。

確かに、今のセンター試験の方法や内容が変わる話を
聞いています。

それは単にインプットしてアウトプットする、といった
学習と評価ではなくなっていくということだと思います。

幼児期は「将来の学びの為の土台作り」と言いますが、
今、子どもたちが生活の中で、遊びながら獲得している体験は、
まさに、先ほどの小学校以降につながることですね!

そうなると、幼児期をどのように過ごすかが
もっともっと注目されてくるだろうと感じたのでした。