【研究】保育実践研究会@ぐんま

昨年までは、7月も後半からは、夏休みに入って、
子どもも保育者も休みでした(一時保育を除き)。
今年からは、子ども園になったので、いつもの
半分くらいの子どもたちが通っています。
一方、私たちは、夏の時期に研修会や、学会の発表など
保育の勉強が続くので、保育者も保育状況に合わせた
変則的なシフトを組んで対応しています。
昨日は、県内の他園の保育者たちと、8月の学会
協同発表をするために、自主的な研修会。
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「保育の質」を本気で考えようとする他園の保育者たちと
意見交換するのは、刺激的な学びがあります。
そういう園や、保育者が増えていくことが、
子どもにとって、地域にとって、きっと大事です。

【研修】興味のあるテーマの話を伺って。

(以下、主催者(一般財団法人生涯学習開発財団
の方からご案内をいただきました)
多元化共生社会におけるコミュニケーションシリーズ第8回
「「アートによる教育」を考える~アート・学び・公共性~」
グローバル時代の教育が始まろうとしている現在、
アートと学びと公共性について私たちはもう一度問いなおす
必要に迫られています。
そのために今回はデューイ研究をアートの切り口から
取り組んでいる上野正道氏(大東文化大学准教授)に
講演をお願いしました。
特に、学校関係者を始め、教育関係、アート関係の皆さんには、
次期の学習指導要領についての話題がいろいろと出ている中、
「アートの教育」と「アートによる教育」の位置付けを確認して
いただければと幸いです。
講演 :上野正道氏 (大東文化大学文学部准教授)
ナビゲータ:苅宿俊文氏 (青山学院大学社会情報学部教授)
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内容も、出演される先生もどちらも関心が高く、参加してきました。
苅宿先生は、昨年本園にもお見えくださり、園での
ワークショップの様子を見学されたり、保護者の方へ
講話してくださっています。
学びの世界、とりわけ社会と学校教育における混沌さに
向かっていく視点は、人間がヒトとしてどう生きていくか、
それはいつも実践とつながっていて、
私たちが保育現場で、子どもたちと何を具現化してくか・・・
そうしたことにいつも向き合わされ、モヤモヤが増えます。
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今回のテーマは、アートという切り口。
それは、園で日頃繰り広げられるアーティスティックな
子どもの姿とも重なります。
上野先生のお考え、お二人のやりとりに
もっとついていきたかったですが・・・
よかったら、みなさまもぜひ、それぞれの著作を。

【報告】第68回日本保育学会@愛知

毎年この時期は保育学会の大会が行われます。
全国の研究者、保育実践者、教員養成校など、
大変多くの方が発表しています。
今年は、顔を知った保育実践の方も多くいらして、
保育現場の声を届けたり、新しい動向を取り入れたり、
実践者と学会との距離感が変わってきているのかな、と
感じました。
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韓国の保育事情をはじめ、質の高い保育を実現するための
シンポジウム、アートと対話する実践報告などでは、
いろいろな角度から横断的に保育にかかわる方が増えていて、
それも興味深かったです。
多様な方々との出会いが、学びの出会いと思うと、
それは、学会でも園内でも変わらないですね。

横浜市幼稚園協会の研究大会に参加しました。

横浜市では、保育でも、小学校の授業でも、
いろいろな取り組みが行われています。
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午前中は大きなホールでの講座なのですが、
午後には、研究担当の方が、月1回集まって研究している
分科会の報告もあります。
午前の講座は、保護者にも開放されているので、
関心のある方は一緒に学ぶことができます。
保育者と保護者が一緒に学べる場・・・
というのも、柔軟な発想ですね。
肝心の講座内容は、2週間前にもブログ上でもご紹介した
奈須先生(上智大学)をお迎えした対談でした。
小学校の学びが変化することで(すでに横浜では変わりだしたが)、
これからは、幼児期における遊びを中心とした学び(生活)が、
児童期、高等教育にいたるまで、つながりをもった学びになる、
という話にとても共感しました。
んー・・・群馬県では?前橋市では??
そんな課題も持ち帰ってきたところです。

【研修】子どもと保育実践研究会@玉川大学

この冬は、玉川大学をお借りして、10-11日の2日間にわたって
開催されました(研修会の様子はコチラ
ここ何回かのテーマは「保育新時代の幕開け PartⅣ」です。
「小学校との接続の中で乳幼児期の「教育」を考える」の鼎談では、
奈須正裕(上智大学)先生が、最近の横浜の小学校の授業実践から
話題を提供してくださいました。
担任が、実際のトマトをお店で買ってきて、
それを1個入り、2個入り、3個入り、4個入りにし、
「どれを買うと一番お得か?」と、問うのだそう。
すると、子どもたちからは・・・・
「1個ずつ大きさが違うから、グラム単価にしないと分からない」
「どれが美味しいかによるから、味を比べないと分からない」
「うちの家族は3人だから、4個買うと、得じゃない」
こんなことが算数の授業で行われているのだそうです。
ちょっと驚きました。
さらに、奈須さんは、こうした答えが一つではない問題が
全体の3~4割を占めてきていると。
私たちがやってきた算数って・・・なんだったんだと思いつつ・・・
だから、もうこれからは、ねじり鉢巻きをして、
受験に臨むみたいなことはやめてくださいとも話しました。
確かに、今のセンター試験の方法や内容が変わる話を
聞いています。
それは単にインプットしてアウトプットする、といった
学習と評価ではなくなっていくということだと思います。
幼児期は「将来の学びの為の土台作り」と言いますが、
今、子どもたちが生活の中で、遊びながら獲得している体験は、
まさに、先ほどの小学校以降につながることですね!
そうなると、幼児期をどのように過ごすかが
もっともっと注目されてくるだろうと感じたのでした。

港北幼稚園へ行ってきました(@神奈川県)

年の瀬が迫ってきましたねー
そんな時節ではありますが、2つの要件があって、
急遽、神奈川県の港北幼稚園へ行ってきました。
ひとつは、
この春、改築された木造平屋の園舎の見学。
もうひとつは、港北幼稚園の
渡辺英則園長先生との研修会の打ち合わせです。
後者は、1月末に群馬県の私立幼稚園協会の中で、
主に若い保育者が中心に研修会を開催するのですが、
その場で、渡辺氏にゲスト講師をお願いしています。
渡辺氏は、現場の保育や子どもを見つつ、保育のテキストを
執筆したり、国レベルの子育て会議棟にも参加をされているので、
せっかくの機会が、より有意義になったら・・・・と相談です。
ゲストに講師には、園でもよく遊んでいる中島佑太氏や、
村田峰起氏などの現代アーティストも参加予定♪
(お世話になります。茂木一司氏(群馬大学教授)も参加!)
今回の研修会は、協会の会員以外も参加がOKなので、
例年からすると、トライアル的な面もありますが、
新たな研修デザインの模索になったらと奮闘しています。

【研修】ハートフルアート展記念講演会@群馬県庁昭和庁舎

昨日、ハートフルアート展の20周年記念講演会と
シンポジウムが、県庁の昭和庁舎でありました。
講演(講師:刈宿俊文)と、シンポジウムの内容は、
ちょっと難しくて、なんとリポートしたらいいのか・・・
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ただ、アートのプロセスと意味に着目する中で、
多様性を認め、意見や考えを合成するとき、
子どもたちや教師には協働性があって、そうした
学校生活の場が、今、求められいるんだなと。
そのためには、茂木一司さんが、佐伯胖さんの言葉を
引用していましたが、「ヒトとしてみる」この視点が
大人側、教師側・・・そして、社会のだれにとっても、
必要だと感じました。
展示は県庁の1階と2階で、12月16日(火)14:00まで
行われています。887点もの作品があります。
<ハートフルアート展>
群馬県特別支援学校文化連盟が主催する障害を持った
子どもたちの作品展です。群馬県内の盲聾養護学校で
子どもたちと教師が1年間,協同でつくりあげたものです。
(face book より)
会期:12月12日(金)~12月16日(火)
会場:県庁1階県民ホール北・2階県民ギャラリー
主催:群馬県教育委員会・群馬県特別支援学校文化連盟
■記念講演■「ワクのない表現と展覧会」
講師:刈宿俊文(青山学院大学社会情報学部教授)
■シンポジウム■「ハートフル展はどこからきて、どこへいくのか?」
パネラー:刈宿俊文、春原史寛(群馬大学教育学部教授)
 木暮康弘(群馬県立赤城養護学校教諭)
コーディネーター:茂木一司(群馬大学教育学部教授)

【学会】日本乳幼児教育学会第24回大会@広島大学

11月29日、30日と広島大学で、乳幼児教育学会がありました。
(清心も、園の歴史(明治期)に関わることを発表してきました)
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広島県は、広島県私立幼稚園連盟と、広島大学大学院
教育学教育学研究科とが、実践と研究を重ねて連携しており、
保育研究も盛んな地域です。
群馬県は?というと・・・個別の園独自や、私立幼稚園協会
主体に行われていますが、広島のような形態ではありません。
清心では、ここ数年間、群馬大学教育学部の学生、
院生や先生方と連携し、保育実践を軸に交流しており、
互いの刺激になっていると思います。
本園は、次年度から「幼保連携認定こども園(予定)」に
移行しますが、今後は地域内の「保育の質」が高まるよう
取り組んでいくことも必要になってきていると感じました。
(保育の地域格差がもっと顕著になるのでは・・・⁉)

研究会で学んできました@家政大学

子どもと保育実践研究会の夏季大会に、
全スタッフで参加してきました。
来年度からは、子ども・子育て新制度も始まりますが、
今回のテーマも「保育新時代の幕開け PartⅢ」ということで、
具体的な実践から「保育の質」を考え合いました。
中でも、園生活における「片付け」について着目した
事例発表は、とてもおもしろいものでした!
片付けは、次の活動に移っていくたびに起こるので、
園生活では、本当によくみられる場面です。
でも、なんとなくいつも通りにこなして(片付けて)、
終えているだけになりがちでもあります。。。。
片付けをする場面に、子どもの育ちや学びが
あるとは感じつつ・・・でも、
そこまで迫った報告や研究はなかったのです。
そうしたことからも、ある3歳の幼児が、1年間を通して、
どのような姿になっていったのかを追ったエピソードには、
子ども一人ひとりを丁寧に見ていくことの大切さも含めて、
とても意義のあることだと感じたのでした。

夏の研修会(8/7-8/8):主催:群馬県私立幼稚園協会

幼稚園の夏は、子どもも保育者も夏休み!
といった時代は、終わったようです。。。。
今の幼稚園は、夏休みの間も希望保育がありますし、
研修会がこの時期に集中して行われます。
さて、昨日、今日は、群馬県の私立幼稚園協会が
主催する研修会でした。
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なんと、今回は、佐伯胖先生の講演がありました。
(「子どもを「人間としてみる」ということ」)
別の研修会で、佐伯先生のお話をお聞きすることは、
よくあるのですが、県内ではたぶん初めてかと思います。
中でも「子どもの訴えや納得感を大事に!」という話は、
保育の本質だと感じました。
今後、県内の保育者同士が話すときに、この経験の知が、
共有の言葉や意味としてもてるというのも嬉しいですね。
このような研修会を企画してくださった
担当の先生方にも感謝です。ありがとうございます。