10月23日(日)玉川大学教師教育フォーラムで実践提供

2016年 玉川大学 教師教育フォーラム」が、
10月23日(日)に玉川大学で開かれます。
その分科会で本園の保育実践が話題提供
されることになりましたので、お知らせします。
ご興味・ご関心のある方は玉川大学ホームページから
お申し込みください。
■開催日:2016年10月23日(日)10:00~17:00
■場所:玉川大学大学教育棟2014
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(以下、玉川大学ホームページより)
教師教育の重要性が問われる昨今、メインテーマに
「教職課程の質保証と実践的指導力の向上」を掲げ、
今年も「教師教育フォーラム」を開催いたします。
午前の部では、文部科学省初等中等教育局長
藤原 誠 氏を迎えて、中教審答申と今後の教員養成に
ついての講演、さらに教員養成・採用・研修の各段階での
教員養成大学が果たす役割をテーマに、各担当部門者に
よるシンポジウムを開催。
午後の部では、本学の教職大学院、教員養成学部・
学科による、実践指導力の向上、教員養成における
質向上施策、教科指導力向上の工夫などをテーマに
分科会を実施。
「質の高い教員養成」に向けた大学の取り組みについて、
本フォーラムを通して多くの皆様と考える機会となることを
目指しています。
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分科会テーマ:幼児期の『考える』を考える
○担当教員
宮﨑 豊(教育学部乳幼児発達学科 教授)
○ゲストスピーカー(話題提供者等)
教育学部 教授 岩田恵子 氏
教育学部 准教授 田甫綾野 氏
認定こども園清心幼稚園 副園長 栗原啓祥 氏
西鎌倉幼稚園 園長 後藤光葉 氏
RISSHO KID’S きらり 園長 坂本喜一郎 氏
教育学部 教授 石井恭子 氏
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・基調レクチャー
「就学前教育・保育における知的活動とは」
(岩田恵子教授、田甫綾野准教授)
・シンポジウム
シンポジスト 栗原啓祥先生、後藤光葉先生、坂本喜一郎先生
指定討論   石井恭子教授
司会     宮崎豊教授
・フリートーク

(園内研修)この地域の歴史を知る。

「幼保連携型認定こども園」の教育・保育要領には、
「地域」のことを配慮するように記されています(※)。
ここ清心幼稚園は地域とかかわる…というよりも、
地域の中で保育が必然的に行われてきました。
それは園庭が手狭なため、前橋公園をお借りしたり、
運動会では、旧前橋競輪場跡地や、利根川の河川敷
などで行ったりしなければならなかったからです。
しかし、構造的な事情だけで地域の中で保育したのでは
ありません。歴史的に、宣教師たちや地域の方、詩人
(萩原朔太郎)、画家(南城一夫)などが出入りしていて、
人的な交流も多くありました。
そこには、ヒトやモノ、そして、一人ひとりの想いの
系譜が時を超えて流れてきたように感じます。
では、これらが勝手に、自然に、受け継がれてきたか?
というと、そんなことはありません。
写真や資料等として残っている、いや、残しているからこそ
伝わっているものもあります。たとえば、今日の研修…
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机に広がっている歴史資料は、10数年前、清心幼稚園の
園内研修で使用されたものだそうです。
明治期の桃井小学校の様子なども写っています。
それらを見ながら、最近の清心幼稚園の保育を語る。
資料を目にして、先輩と後輩が地域について考える。
時として、歴史の見方は変わるかもしれません。
でも、こうした記録写真や資料は、いつも変わらず、
今の私に、私たちに、問いを投げかけてくれます。
私たちは、「日常の普通」を大事に重ねたいのであって、
地域との関わりもいつのものことと思っています。
(ココの綴りも未来の歴史素材になっていくのかも!)
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(※)
「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」より
第3章 指導計画作成に当たって配慮すべき事項
第2 特に配慮すべき事項
(以下抜粋)
11 園児の生活は,家庭を基盤として地域社会を通じて
次第に広がりを持つものであることに留意し,家庭との
連携を十分に図るなど,幼保連携型認定こども園における
生活が家庭や地域社会と連続性を保ちつつ展開される
ようにすること。その際,地域の自然,人材,行事や
公共施設などの地域の資源を積極的に活用し,
園児が豊かな生活体験を得られるように工夫をすること

また,家庭との連携に当たっては,保護者との情報交換の
機会を設けたり,保護者と園児との活動の機会を
設けたりなどすることを通じて,保護者の乳幼児期の教育
及び保育に関する理解が深まるよう配慮すること。
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反省と収穫の実践提案@横浜開港記念会館

かねてからお知らせしておりましたが、
「子どもと保育実践研究会」の全国大会で
園の保育事例を提案させていただきました。

会場は満席、さらにイスを追加しても足らないほどの
参加者で一杯。緊張のチーム清心でしたが…
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上手くいかなかったときほど、たくさんの収穫はないと
ポジティブにとらえつつ、打ち上げ的な振り返りを
発表者と園の保育者と、みんなで楽しんできたのでした。
ホント、いつも思います。
難しいですね、伝えるって。

園内研修(8月13日の提案に向けて)

2016年8月13日に行なわれる「子どもと保育実践研究会」
-対話から生まれる保育の創造Part1-の分科会
で、
清心幼稚園の保育を紹介させていただくことになりました。
そこで、発表する保育者を中心に集まって、
事前発表を兼ねて意見交換することにしました。
ちぐさこども園(沼田市)の櫛渕園長先生にも
参加してもらって、もみ合うことに。
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課題が見つかって、内々でも相手に伝えることが難しく、
改めてその大変さを感じました。
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現在、コーディネーターを務めてくださる、
小林紀子先生(青山学院大学)、
平野麻衣子先生(田園調布大学・青山学院大学大学院生)とも
意見交換しています。
私たちにとっては、保育を振り返るとてもいい機会です。
全国から参加の皆さまから学びを得られたらと思っています。
保育関係者以外の方も参加できる研修会です。
当日は佐伯胖先生の講演等もあります。
よかったらぜひご参加ください。
⇒「子どもと保育実践研究会2016夏季全国大会」のご案内へ

大学生たちとワークショップ。

昨年に続き、お引き受けしている教育学部の講義に、
ゲスト講師としてなかじ(現代アーティスト)を迎えて
ワークショップをしました。
近ごろは、いろいろなアーティストが学校の
授業に入ってきていますし、このような
アクティブラーニングは旬なスタイルでもあります。
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(「ルール」を守って正しく遊ぶ」をやっている最中)
未来の幼稚園や小学校の教員になる学生さんたち。
ぜひ子どもたちの将来を一緒に考えたいもの!
いろいろに学んで、それぞれの現場で
返してもらえたら嬉しいですね。

【第69回保育学会2016】「保育の質」を高める実践研究はどこへ

「保育の量」が足りないという一方、
「保育の質の最低限の部分」と、
「本当の意味での保育の質の向上」は、
どちらも切り離さずに考えたいもの。
保育が足りないと言って、急な拡大のしわ寄せで
命がなくなる現場では困ります。
しかし、そうした現状が国内で起きています。
それでは、もちろんいけないのですが、
「保育の質」に関する研究は、実践も絡んで
より多面的になってきたと感じます。
ただそれらは、〇〇式のように分かりやすい
早期的な教育ではないので、
評価や手ごたえが見えにくいです。
(ちなみに本園は、たとえば、カードを瞬時にめくって
記憶させる〇〇式や、高い跳び箱を飛ぶ等の〇〇式に
現時点で共感していません。そういう塾等も同様です)
だからこそ、エビデンスをもとにした地に足のついた
実践研究が必要ですし重ねていきたいと思っています。
園とご家庭で保育(教育)の方針が異なりますと、
対話が起こりにくくなりますので、これから
何かを選択されるようでありましたら、よくよく
お考えくださっていただけたらと思います。
(もし、早期教育や〇〇式等に関心がおありで、
そういったご家庭の教育方針があるようでしたら、
そうしたメソッドを導入している園もあります)
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(今回の保育学会より@東京学芸大学)

【第27回発達心理学会】@北海道大学

明日は5月というのに札幌は吹雪もよう。
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寒暖差20度以上。
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会場内は熱い。
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なかでも、佐伯胖氏とレディさんとのやりとり。
佐伯先生も熱かった。
【学会招待講演】
「なぜ社会的認知において「関わり合い」が重要か?」
●講演者Vasudevi Reddy
●指定討論者:佐伯胖
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ヴァスデヴィ・レディ 著 佐伯 胖 訳
『驚くべき乳幼児の心の世界
「二人称的アプローチ」から見えてくること』
(ミネルヴァ書房)
(以下引用)
乳幼児はどのように人の心を理解するのか?
――この謎を解く鍵として本書が提起しているのが
「二人称的アプローチ(second-person approach)」である。
そこから、乳幼児が生後数か月で、すでに他者の
多様な心がわかっており、それらにきわめて
「人間的な」応答をしているという、従来の心理学研究では
描かれてこなかった驚くべき心の世界が浮かびあがってくる。
(原書:Reddy, V. 2008 How Infants Know Minds. Harvard University Press. )
[ここがポイント]
◎ 「二人称的アプローチ」という、人の心の世界に迫る新たなアプローチを提言。
◎ 従来の乳幼児の他者理解についての研究が見落としてきた、赤ちゃんの深い人間理解に根ざした、「ひとの心」の理解とかかわりを、あますところなく次々と明らかにする。

【研修会】子どもと保育実践研究会冬季セミナーへ

いつも歯ごたえある研修が企画されるセミナーです。
本務スタッフは参加が前提でして、終了後の
スタッフ間の振り返りが本研修会の醍醐味にもなっています。
実践報告園や講演について、どう思ったか(考えたか)、
明日からの保育への示唆にどんなことが得られるか、
一人ひとりが意見し、そこに問いが重なっていきます。
それが、いわゆるチームワークとしての知の基盤に
なっていっているなぁと実感しています。
冬季セミナー主催者ブログ
子どもと保育実践研究会HP

他園と協同で学会発表@郡山

「対話を通して変わる保育実践の創造(1)
園外研修の作り方と保育の質」をテーマにして、
幼児教育実践学会でポスター発表をしてきました。
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少し広いスペースでしたので、私たちがこれまで
研究会で使用した保育写真も豊富に掲示しました。
実は、今回のように他園(※1)の保育者たちと一緒に
研究したり、発表したりするのは珍しいですが、
2年近く保育実践を交換(※2)しあっています。
さらに、こうしたテーマの研究も少ないです。
(それは今回発表して感じたことでもあります)
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そのせいもあってか、始まって間もなく多くの方が
足を止めてくださいました!
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全国から参加してきた保育関係者たちと
プレゼン的、対話的に進んでいきます。
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たくさんのコメント、感想もいただきました。
これを今後に生かしていきたいですね。
(各園のみなさまお疲れさまでした!)
(※1)他園について
・ちぐさ幼稚園(沼田市)
・いそべこども園(安中市)
(※2)保育実践を交換
・およそ2か月に1回、保育者が自主的に集って、
保育実践を対話的に交換する場をもっています。
(「保育実践研究会@ぐんま」を運営しています)
・私立の保育施設では、各園の保育が異なり、
地域やその園の文化にも左右されます。そこで、
そうしたことをふまえつつ、子どもにとって本当に
「質の高い保育」とは何か?考え合っています。

【研修】子どもと保育実践研究会に参加しています。

昨日と今日は、園が積極的に参加したいと考えて
参加している研究会(「保育新時代の創造 Part1」)
保育の研修や研究会は、県や市、私立幼稚園協会、
認定子ども園協会をはじめ、保育者養成系の大学、
NPO法人、企業・・・多様な主催・場所で行われている。
でも、内容は様々。
おもしろそうなモノ、難しそうなモノ、
よく分からないモノなどいろいろだ。
だから、これだけは!と思える研修会を選んで、
できるだけ多くのスタッフで参加している。
このところ、その対象になっているのが、
「子どもと保育総合研究所」の研究会。
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(森上史朗先生の話も聞くことができた!)
そして、受講するだけに終わらないのが、
この研修会の特徴。
一緒のクルマに乗って行き来しているので、
帰りの車内で、早速、意見交換する。
たぶん、それが、この園のいいところ。
経験年数も性格も違う保育者の集まりだけど、
チームとして機能するのに必要なチカラは、
こうして紡がれていくのだと思う。