公開保育研究会@お茶ノ水女子大学付属幼稚園

昨日、お茶の水女子大学付属幼稚園の
公開保育研究会に、参加させていただきました。
どうもありがとうございました。
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子どもが主体的に、のびのびと遊んでいる姿や、
保育後の協議会で担任の先生が話されていた
内容にとても共感しました。
(恐れながら、どこか清心にも似てるかな・・・と)
園庭の南には、大きなお山があって、大きな木も
そびえ立っているのですが、そこで子どもの様子を
見ていると、副園長先生が声をかけてくださいました。
「ここでは、倉橋が言っていたように、自然のままを大事にして、
草も切らないでいるんですよ」
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・・・・なるほど。見ると、たしかにそのままになっています。
「倉橋(倉橋惣三)くらはしそうぞう」は、日本の幼児教育で、
大正期から昭和にかけて、児童中心の保育を提唱しました。
ここで主事を務め、日本の保育に大きな功績を残されました。
倉橋が見ていた光景を、いま同じように見ているんだ!
というのは、とても感慨が深いです。
清心幼稚園のスタッフが、かつて、この研究会に
毎年参加していた記録がありますが、
その時の保育者も、この風景を見て、いろいろと感じ、
学んでいたのだろうな・・・・
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時は流れても、副園長先生たちが、倉橋の思いを継承しながら、
今の保育と向き合っているように、そうした過程の積み重ねが
倉橋のいう「保育の真」にもつながっていくのかなと思いました。

群馬大学教育学部生☓清心幼稚園の子どもたち

最近、毎週、講義の一環で学生たちが来園して、子どもたちと
ワークショップ的に遊んでいます。
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今日は、片栗粉を素材とした企画でした。これほど、たくさんの片栗粉を触れられるなんて!
とってもいい機会です♪
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ゴロゴロとしてみたり、カップに盛ってみたり、まぶしてみたり。
手触りがいいだけでなく、変化が楽しいのもイイですね!
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絵の具で色を付けたものを、カップに入れていたら、
こういうものもできていました!
偶然さが、遊びをより面白くしていくんですね~
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来週は、この活動の続きがあるとのこと。
どんな遊びになるか楽しみです。

群馬大学教育学部☓清心幼稚園

清心幼稚園では、一昨年より、群馬大学の学生が、
授業の一環で学びに(遊びに)見えています。
今年は、「造形表現」の講義の実践の場として
学生がプランニングしたワークショップ的に遊びます。
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清心の子たちは、一人ひとり個性があるので、
それが、おもしろい関係性を作り出します。
将来、学校の先生を目指している学生たちなので、
ぜひ、子どもたちと直接かかわって、感じて、
これからの実践に生かしてもらえるといいですね。

日本保育学会第67回大会@大阪(5/14-5/15)

この週末、日本保育学会に参加してきました。
今回のテーマは、「ヒトから人へ 人からヒトへ」です。
その趣旨は、「『子どもは人間である』ということを軸として保育学・
幼児教育学を考えてみたい」(「開催にあたって」より)ということだそう。
これは、今年の冬、別の研究会で学んだ「子どもを人間としてもみる」に、
とても似ていると感じました(ということは、業界の旬なテーマなのかな)
【学会企画シンポジウム「遊びの質をどう捉えるか」】
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大会中は、こうしたシンポジウム、口頭発表、
ポスター発表などの研究報告が多数です。
【自主シンポジウム「デザイナーと保育者の
「協働による乳児表現活動への探求」】
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制度的にも変わりつつある日本の保育ですが、
その根本、目の前の子どもと向き合う関わりあいが、
保育現場に大切だなァと、改めて学んだ気がします。

【研修&下見】宮城県塩竃市へ行ってきました。

園で子どもたちと遊んでいる 中島佑太(アーティスト)は、
これまで塩竃市の人たちと関わりながら活動してきました。
・被災地に思いを運び、避難所をほんの少しだけ明るくする
・「はこび」プロジェクト
・「でんでん虫と羅針盤」
・塩竃から前橋へアート移送
・「みなと、みなと」@伊保石仮設住宅 ほか
そこで、今回、中島くんのかかわりを頼りに、現地へ行って、
今の状況を見たり聞いたりしてくることになりました。
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さっそく道中の祈願に@塩竈神社
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塩釜仲卸市場へ行ったり、
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藻塩づくりの現場に行って、塩の話を聞いたりもしました。
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塩が結晶化していく瞬間!(パチパチ、パチと音がしています)
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こんな大きな結晶になるなんて!びっくりです。
それほど大きな町ではないですが、見るところたくさん。
お話たくさん。歴史も文化も味覚もたくさん。
時間が足りなくなるほどに魅力たっぷりです。
そこで、ビルド・フルーガスで、町の話を聞いてみると、アートが
町の歴史の記録にもかかわっていることが見えてきました。
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塩竈と前橋の子どもたちで一緒に遊んだり、
ワークショップができたりすると、お互いにとって
きっといい経験が生まれると感じました。
そんなことも考えていこうかな。

【下見&研修】現地視察に行ってきました。

毎年、年度変わりの時間を利用して、視察学習に行っています。
今日は、群馬県の富岡市にある群馬県立自然史博物館
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いろいろな標本が魅力的に展示してあり、子どもから大人まで楽しめます。
(標本の貸し出しもしてくれます!)
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団体で申し込むと、学習会なども開いてくれるので、
園でも今年の遠足先の候補として検討しています。

【研修報告】「乳幼児教育国際シンポジウム」

一昨日(3/29)、乳幼児教育担当副大臣(カナダ)と、
教育評価局課長(ニュージーランド)、OECD教育局上級アナリストを
招いたシンポジウムが東京大学で開かれました。
そこでは、カナダやニュージーランドが、これまで、「保育の質」を
どのように向上させようとしてきたのか、語られました。
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印象的だったことは、両国の政策や機関も、保育現場と協力して、
子どもの学びを支える環境作りに 真剣に取り組んでいることです。
また、目に見えずらい学力、「(子どもの)エモーショナルな育ち」の質を
高めようとしている点が、OECD各国からも評価されています。
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読み書きのように判断(評価)しやすい学力も必要ですが、
それだけに偏らないことが 大切になってきているのですね。
私たちも、2015年度からの新制度(子ども・子育て)を控え、
新たな局面を迎えており、保育の動向を知ることができました。
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乳幼児教育国際シンポジウム
「保育実践政策学の創生」
日時:2014年3月29日
場所:東京大学小柴ホール
主催:
■東京大学乳幼児研究会
■(公財)全日本私立幼稚園幼児教育研究機構

【年間の研修報告】こんなことを学んできました。

本日は、園外研修について振り返ります。
清心幼稚園では、多くの保育者が、この1年の間、
いろいろな研究会に参加し、保育や子どものことを
考えて(悩んで、葛藤して・・・)きました。
内容は、最新の保育事情、保育実践を通した研究、
学会で事例発表したことなど様々です。
先日、その一部について、「こんなことを感じたよ」って、
それぞれの保育者がまとめてみました。
「ういー・しんく」~研修報告 夏・冬~(PDF)
ご家庭に配布したものを 上記にてご覧いただけます。
よかったら、ぜひ、目をお通しください。
これを読むと、実践者が学ぶ大変さを感じます。
でも、子どものことを知れば知るほど、子どもが、
さらにおもしろく(驚きで)見えてくるのです!
だから、実践と学びを同時に大切にして、
来年度も臨んでいけたらと、思っています。
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昨日、今年度の保育が無事に修了しました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
1年間、どうもありがとうございました。
なお、ゆめみらい園は3月30日まで保育しています。
春休み期間中はこちらをご利用ください。
清心幼稚園

【研修報告】幼稚園から小学校へ-子どもが主体の学校づくり-

「小学校が変わり始めた」と聞いて、
どのくらいが経過したでしょうか。
5年前、茅ヶ崎市の浜之郷小学校の実践を見たとき、
子どもと教師の関係性に驚きました。そして、
子どもたちが、実に楽しそうに学んでいるのです。
25年以上にもおよぶ この学校の取り組みは、
子ども、学校長、教師、保護者、地域、行政を中心に、
佐藤学氏を招いて 継続されてきたのでした。
これがモデルとなり、日本各地に広がっています。
その佐藤氏を招いたシンポジウム、
「対話的コミュニケーションとしての学び
  『学びの共同体』の学校改革」が、
本日、東京大学福武ホールでありました。
氏は、「学校を一つつくること自体が難しい」と、
真に「協同する学び」を実践しようと改革する
学校の困難さを語っておりました。
ところが、それまで多くのアジア地域に見られた
一斉授業の形態が、韓国をはじめ、中国、台湾、
インドネシア・・・で、ここ数年、劇的に変わり始めた
というのです!(欧米はすでに変わっています)
日本でも同様かもしれません。すでに地域によっては、
「学び」の主体である子どもの声を聴き始めています。
それは同時に、子どもの「学びの地域格差」が
始まったとも考えられるでしょう。
そして、ここマエバシにも、学校改革に取り組んでいる
小学校(前橋市立山王小学校)があります!
(ご存知ですか!?内容はホームページをお読みください)
ここが「一つの小学校」となって、周辺に広がるといいと思います。
清心幼稚園でも、子どもが主体となって遊ぶ活動の中に
「学び」の姿をとらえようとしています。
主人公は子どもであり、それを支えるのが、
教師や保育者であるならば、小学校も幼稚園も
その役割はきっとかわらないでしょう。
そうすれば、幼稚園から小学校への接続も
さらにスムーズになっていくと確信しています。

【研修】他園の保育を見学してきました。

本日、前橋市私立幼稚園協会主催の研修で、
東京学芸大学付属幼稚園を見学させていだだきました。
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1月上旬の別の研究会で、実践報告を伺っていたこともあり、
とても高い関心をもって参加いたしました。
中でも、とくに刺激になったことは、保育の記録でした。
その詳細な記録に、幼児の姿を深く読み取り、
保育計画に繋げていることが、とてもよく分かりました。
清心幼稚園も、日々の保育をできるだけ細かく記録しようと、
子どもたちの発話や、エピソードを書き残すようにしています。
保育の記録は、各園でそれぞれだと思いますが、園内MAPを
利用している点など、似ているところもありました。
(MAP型の記録方法は、最近見られる保育記録の一つです)
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いずれにしても、保育現場を見学できる機会は、あまり
多くないので、このように子どもたちが過ごしている姿を見ると、
改めて、自園の保育を俯瞰するきっかけになると、感じました。
東京学芸大付属幼稚園の関係者の皆さま、このたびは
貴重な機会をいただき、どうもありがとうございました。