【年長】畑の引っ越しが終わり・・・

畑で何を育てたいか相談しました。
それから、種や苗を探しに町の中に行くことになりました。
園では、こういうことが起きそうなことを想定して、
たとえば、先輩たちが使っていた地図を保育室に
貼っておくなどしてあります。
子どもたちは、そのコンパクト版を持ちながら、
今回の目的地を目指したのでした。
DSC_0816.JPG
知ってる!という子どもの自己申告を先頭にして
歩きはじめましたが、そう簡単に見つかりません。
DSC_0822-1.JPG
ようやく、道路の向かい側から「あっちにある!」と発見。
DSC_0826.JPG
でも、お店の方に聞いてみると、ここに種や苗は
置いてなかったのです。
ひとまず、持ってきた地図で、今の場所を確認しました。
DSC_0830.JPG
ところが、自分の感覚はそれぞれにあって・・・
DSC_0832.JPG
「こっちからきて、あそこわたって・・・」
「でも、そこでまがったでしょー」
(以前、先輩たちも行ったことのある)
別の花屋さんに向かうことになるまで、
単純にはいかないのです。
「だから、そっちじゃなくて、あっちでしょー」
「どっちもいけるんじゃない!?」
「こっち、ちかみちとか!」
さらに、途中で、道を教えてもらって・・
DSC_0835.JPG
「あ!たねってかいてあるー!!」
「どこー?」
こうして、なんとか探すことに成功したのです。
(もう刑事ドラマみたい!)
DSC_0836.JPG
ところが!
DSC_0837.JPG
なんと、臨時休業の張り紙が。。。。
(この辺りまでは、保育者も想定内なのですが)
すると、「ちがう とこ、 しってる!」という声があがって、
「わたしんちのまえにあるからだいじょうぶ!」と言うので、
もう1軒ハシゴすることになったのです(いや~ドラマだ)。
DSC_0841-1.JPG
とうとう3軒目・・・でも、ここにもありませんでした。
(大人でも、そういうこと・・・ありますね)
*******************************
そして、がっかりして園まで帰りました・・・で
この日の話は終わらなかったのです。
どこを通ったら幼稚園まで帰れるか?で意見が分かれて、
どんなに相談しても、まとまりません。
でも、それも分かります。これだけいろいろ歩いてきたら、
方向感覚や空間認知が、あやふやになってしまうことも、
きっとあります。
私たちも、「じゃあ、別々に行ってみる?」と聞いてみると、
子どもたちも、「そうしよう!」と。
そして、たがいに「そっちじゃないよ!」という気持ちで、
(実際にそう話している子どももいましたが)
二つの方向(逆方向)に分かれて、出発しました。
どの道を選択するか?って、すごいことですね!
ただ、このケース、聞いていると、どうも根拠があって、
道を選んでいる子が多いのです。
「この道は パパが仕事行くとき 通ってるー」
「あっちに行くと・・・〇〇があったかなー」
「・・・しらない。通ったことないし」
「朝、幼稚園いくとき、こっちとおってる」
たいていは、保育者(大人)が「こっちだよ」って、
教えることが多いと思いますが、いかがですか?
保育にもいろいろな向き合い方がありますね。
最後までハプニングの連続の中で
すごく驚いた(感動した)のは、
どちらも、工夫して園までたどり着いたということ。
DSC_0844.JPG
そして、もうひとつは、
「あっちはようちえんにかえれるかな・・・」と、
互いにもう一方を案じながら歩いていたということです。
子どもたちが、それぞれ主体的に考えて
行動するプロセスには、折り合いがつかないことも
たくさん出てくるけど、内面的なつながりや、
思いやりがないわけじゃないんですね~
(さいごまでドラマだァ)