同じ目的に向かっているときに。(年長)

どうやら、2階に上がれないようにしているらしい。
当初は、その理由もあったのだが、今は、
通れなくすること自体が楽しくなっているようだ。
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そうなってくると、いろいろ工夫してはいるものの、
こちらとしても、一抹の不安がよぎりだす。そんなとき・・・
男児A「ねー、ここ切っても、いい?」
男児たち「なんでー⁉」(まったく聞き入れられない様子)
男児A「だ、か、ら、ここ切って、いーい??」
男児B「そこはだめー」
男児A「だってさ、こうなったら、こうなっちゃうじゃん」
 (テープを自分の首にあてながら)
男児A「こことかもさ、そうなっちゃう、だからー」
 (・・・そして、いくつかのテープが切られた)
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このあとも、新たなテープが巻かれたり、外されたり、
遠足ごっこをしている子たちも通れなかったりして、
しばらく続いた・・・・
第3者の目で見れば、冷静に心配ごとも思いつく。
でも、この中に入って、夢中になっていたら、気づいたり、
考えたりするって きっと難しい。
さっきの「ちょっと・・・」という提案は、もしかしたら、
遊びに、冷や水をさしたかもしれない。
けれども、そうした気づきや考えを伝え合いながら、
活動する中に、(見えにくいけど!)子ども同士の
育ち合う力があるし、そうした状況を周囲の大人や
保育者がよくみる(見守る)ことが大切だと思う。