【年少】もったいないと、もったいなくない。

保育室と園庭をつなぐドアの取っ手を
テープでぐるぐるに・・・していると・・・
外から中に入ろうとしてきた子がやってきて・・・
「あかない!」
ずいぶん頑丈にぐるぐるにしているんだなぁー
と思ってみていると・・・
入れなかった子は、別の扉から
ぐるっとまわって入ってきて、ぐるぐるどころか、
扉いっぱいにテープをビーっ!て。
そこからは、何人かさらに加わって、こんなふう。
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そして、「ぜんぶ、つかった!」と、胸を張る子も。
(テープのこと。・・・1本分)
メンバー数人にもすぐに知れわたって、
ぜんぶ使うことも目的に。
あー!もー!もったいなーい!!(たしかに、そう思うのです)
でも、それと同時に、このテープ(モノ)をたくさん使いつつ、
いろいろと何かが起こっていくっていうことも大事。
(3歳児の4月という時期に、今後の育ちを思うと余計に!)
だから、このあたりの見きわめが大事ではありますね。
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子どもに「〇〇禁止!」って制限をかけると、
私たち(大人)は楽だけど、子どもの思考を止めてしまうから、
ここでは、私たちの「きまり」を、自分たちで決めていくっていう
「きまり」にしています。
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【年長】遊びのサイズ。

このクラスの遊びの特徴の一つは、その大きさです。
いつものように、人が入れ替わりながら、遊びが広がって・・・
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廊下の幅いっぱいに、積まれた机とイスは、なんと、
「キャンピングカー♪」
こんな場所にあっても、なんか楽しそうだし、
自然と気になってしまいそう!(寝るところもあります)
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でも、あっち側に行きたいなぁ・・・とか、
あのイス、使いたいなぁ・・・とか、
まぜてもらいたいなぁ・・・とか、
何やっているのかなぁ・・・とか、
いろいろなことが起こるかもしれません。
大きな遊びになればなるほど、
その周りへも影響を与えるのです。
だから、サイズ感の大きな遊びは、協同するだけに
終わらない大歓迎な活動でもあります。

【年長】野菜を採ってみた・・・

昨年の秋、今の1年生たちが蒔いた
野菜の種が大きくなりました。
この畑の野菜たちは、彼らが卒業する前に、
当時の年中児に託していったものです。
昨日、それを採って食べてみたのですが・・・
自分たちで育てた野菜ではないので、
かかわり方はいろいろだったようです。
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自分で種をまけば、
「ここに私の種があって・・・」
となるでしょう。
そして、芽が出たとしたら、
「わーツ!葉っぱ出てきたァ!」
ともなるでしょう。
種が芽になり、葉が出て・・・でも、鳥に食べられ・・・と、
自分だけではどうにもならないことを体験しながら、
子どもの中に、見守る眼や、愛でるといった心情が
生まれ育っていくのかもしれません。
その尊さは、それ相当の時間をかけながら
対話し、体得していくことが必要なのでしょう。
「あ~。こんなにも大きくなって・・・(よかったな)」
と感じる安堵や、うれしい気もち。
今年の夏の野菜づくりをどうしたいかー?
考えたり、相談したりする時期になってきました。

【1歳児】@ゆめみらい園

ゆめみらい園が、1歳児用の保育室に
改修されて、3週間ほど経ちました。
子どもたちも、私たちも少しずつですが
この新しい環境になじんできています。
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1歳児は、1歳児なりの気まま感がとてもいいですね♪
あっちいき、こっちいきしたり、ずーっと、座ったままだったり、
保育者にくっついていたり、離れてみたり・・・・
それぞれの子どもたちの個性が、それぞれのタイミングで
あらわれています。
でも、人が、ヒトとして、一緒にいるっていう
感じもあるように思います。

ここでなにがあったのだろう・・・(年少)。

毎年4月というと、新しい生活が始まって間もなくで、
園全体に慌ただしさがあります。
でも、今年の園庭をふとみると、それぞれに遊んでいる様子があって、
ずいぶんと落ち着いているなーとも感じます。
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たとえば、こうして少しひいてみると、いろいろ見えますね!
保育者は、目の前の子どもの姿に向きながら、こうした
視点をもつことが大事だとも言われています。
保育者の話は、ちょっとこちらへ置いておいて、
写真左の方に、近づいてみましょう。
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きっと、すごく遊んでいたのだろうなァ、という空気を感じます。
でも、だれもいないのです!
ここにあるモノたちは、写真奥の右手、小屋にしまってあります。
そこから運んできて遊んでいたのは、数人の3歳児たちでした。
何かが完結したのか、ひとまずひと呼吸をおいたのか、飽きたのか、
続きをとっておいてるのか、次の遊びに移っていったのか・・・
もし、こうなっていく場面を見ていなかったとしても、
その状態から、いろいろと想像して、想像して、想像して・・・
ときに想像をやめて、というどちらも想像できるといいのかな。

受付のバラで。

もも組さん、ばら組さん、ご入園おめでとうございます。
たくさん一緒に遊びましょう!
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入園式を終えた、年長(うめ組まつ組)のお姉さんたちは、
入園式用に用意していた受付でさっそく受付ごっこを始めました。
机の前に立つ受付係りさんに、
「受付お願いしまーす。」と手をタッチ。
今度は隣にティッシュを見つけると、
それを用紙にして「受付お願いしまーす。」
さらにその隣に受付を彩っていたバラを見つけると一本手に取り、
「受付お願いしまーす。」と差し出されたティッシュにさらりとサインをします。
すると、「バラで絵を描いてみたい!」
となり絵の具の準備を開始!
茎をペン代わりに使ってみたり、お花に絵の具をつけて
スタンプにしてみたり!
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筆や指とは一味も二味も違う線を楽しみながら
絵を描きました。作品ができあがると、先生やお友達、
おうちの方に見てもらいたくなるのかな。
まだ乾いていない絵を持って幼稚園をかけ回り、
絵を見てもらって戻ってくると、たくさんのお友達も
一緒にやってきます。
みんな自分もやってみたくなりますよね。
こんな風に身の周りにあるものを使って遊びを発展させて、
表現や人間関係は豊かになっていくんです。
僕の仕事は「ダメ」と言わないことくらいです。
中島
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2、3、4歳児の中で生まれる何気ない遊びで。

「あツ!そうだ!アレも、もってこよー」
それが繰り返され、東屋には、砂場の道具、マット、石、
傘たて、踏み台・・・いろいろなものが集まってきました。
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そして、何かの売り場ができ、寝るところができ、
お客さんがやってきました。
A男(2歳児)「いらっしゃいませー!いらっしゃいませー!」
B子(2歳児)「これ、ください!」
C子(3歳児)「おだんごですかー?」
B子「はい!」
A男「おかねくださーい」
B子「はい」
A男「おだんごやさんでーす」
D男(4歳児)「寝るところもありますよ」
B子「・・・・」
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会話の中で、突然に定義が生まれて、
遊びが展開していく。
でも、その言葉を受け取ったり、受け取らなかったり、
通じてか、それとも通じなかったか、このあたりの
やりとりも含めて、ユニークで豊かだなぁと思います。