「今、たいせつにしたいこと」(6月のおたよりから)

「6月のおたより」で、2歳児クラスの保育者が
ご家庭向けに書いていた話を紹介します。
2,3歳くらいのお子さま、保育に通い始めのお子さまを
子育てしている方に、きっと参考になると思います。
(もしかしたら、お悩みがひとつ解決するかも!)
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【今、たいせつにしたいこと】
“おともだちと遊べていますか?”
先日、あるお母さまのそんな思いを耳にしました。
同世代の子への関心が芽生え、一緒に遊ぶようになって
くるのはもっと先の話かと思います。
まず、この時期の子どもに大事なことはいろいろと
遊びはじめることです。(ですから、今はお子さまに
友だちづくりをあまり求めないでくださいね)
2,3歳くらいまでは、「一人あそび」が主となる活動であり、
並んで一緒に遊んでいるように見えても、子どもたちは、
それぞれのイメージの中で遊んでいることが多いです。
今は、一人ひとりが、その子らしく遊びを始めて、
それを十分に遊ぶ中で、自分の好きなことを
見つけられたら、いいですね。
私たちは、その子どもが興味をもってやっていることを
“なにをしているのかな”と、少し離れて見守りつつ、
“どういうことが好きなのかな” “なにがやりたいのかな”
と、一人ひとりの遊びの中で、子どもの関心がどこに
あるのか、毎日把握しているところです。
遊びが楽しいと自覚するのもこれからですから、
お家の方にも、何かあればそれを受けとめ、
声をかけ、一緒に遊んでみるスキンシップを
大事にしてほしいと思っています。
(ここまで抜粋)
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幼稚園や保育園で出会う、同年代の子ども同士で、
楽しく遊べたら・・・と、願いたくなる気持ち、とてもよく
分かります。
でも、友だちができるって、簡単ではないのですね。
まったく知らない者が出会って、仲良くなる・・・・
私たちも、初めて会った人とすぐ仲良くなれるでしょうか。
人見知りする場合もあるかもしれません。
“隣の子と何か一緒にしたいな!”
そんな気持ちが起こり、隣の子もそういう気持ちで
応じてくれた時、友だち関係の芽生えがあるのでしょう。

【年長】ここ数年の定番だが・・・

夏野菜の苗や種を買いに行くのは、恒例になりつつある。
でも、今年の場合、出かけたのは、半分ちょっと。
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出かける、出かけないの選択ができる子どもは
なかなかすごいし、そういう保育をしているのも
なかなかすごいと思う。
保育者からすれば、一緒に行けたら・・・と思う。
でも、無理に一緒に行く必要はない。
でも、そういった仕事はしてないのに、収穫だけするとか
料理だけするとか、食べるだけとかになると、それは少し
違うかもしれない。
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それまでに、どうなるかが、楽しみでもある。
そして、また冬野菜作りのときにどうなるか・・・
子どもに共通にやらせる保育は、実はそれほど難しくない。
「今から何するの?」って、
子どもが保育者に合わせてくれるから。
でも、今日みたいに選択の幅があると、保育の計画は
立ちにくくなるし、収拾がつかなくなってくる。
でも、個人として、また社会として、あなた(&わたし)はどうなの?って
子どもが向き合っていけたら、その子どもは変わっていくと思う。
そこで、ココの保育者は、未来に起こりそうなこと予測して、
何かのタイミングで、気づいたり、どうしたらいいか話し合ったり、
似たような体験も含めて、想定し、変更を加えていく。

【年少】まさか、届くとは!

ご家庭などでも、お子さんに「どうしてそんなことが!」と、
私たちの想像がつかないこと、起きますよね。
これは、そんなシーンです。
園のスタッフルーム(職員室)と廊下は、ドア1枚で区切られて、
そのドアには、カギが2つ付いています。
この日は、作業の都合でカギをかけていたのですが、
この扉を開けようと、子どもたちが何やらやっていました。
カギがかかっていると気づいていたようで、
しがばらくして静かになったので、
とうとう、あきらめたか!と思っていると・・・
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イス+積み木を持ってきて、それを重ねておいて、
カギを開けたのです(ヤッタぜ!みたいな感じで)。
以前から年長児の間では、こういう姿があるのですが、
あなたたちまでも、それをするなんて。
なかなかやりおる(脱帽)!

保育者の寸劇に・・・

保育者が時々みせるちょっとした劇。そこには、
子どもたちへ、ちょっとしたメッセージも入っているのですが、
保育者の演じている姿を見る子どもの姿は実に豊か。
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見入るとき・・・子どもも大人もそんなに違わないのかも。

【年長】ワークショップ「はなのまま」の準備に行ったよ@前橋駅前

ここは前橋駅前。今日と明日の2日間、
「ままマルシェ」のイベントが行われるよ♪
幼稚園となかじ(中島佑太)が一緒にワークショップ
するっていうから、手伝いにきたんだ!
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机をセットしたり、看板をつくったり・・・
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準備が終わって、お昼ごはんを食べていたら、
前橋駅の駅長さんがやってきたよ。
駅前が、にぎわったので、なんだか、感謝されたよ。
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せっかくなので、私たちも遊んだよ。
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お花屋さんだと、できないことかもしれないけど、
今日は、どれを使っていいんだって。
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触りほうだい、取りほうだい。嗅ぎほうだい!
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絵の具と出会って、筆の代わりにしてみたり、
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スタンプのようにもしてみたよ。
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でも、花をこんなふうに遊びに使って・・・
それって、どうなの??と感じ人もいるかもね。
それも大切な感覚だと思うけど(感覚のマヒは困るよね!)
公園や河原のタンポポや綿毛ってどうしてる?
綿毛をとって、ふうふう飛ばしている人、けっこういるよ!
どっちも草花なのにナー。

【年少】滑り台との対話

どうして、こんなルールがあるのだろう・・・
(社会には必要なルールもありますが!)
もっと、子どもは対話する体験が必要なのに!
って思うこと、ありませんか?
例えば、公園の滑り台。
最近は使い方の看板が立っていることもあります。
これは、もし、事故が起きて(訴訟になったら・・・)
と思うと、必要な策かもしれません。
しかし、園内で滑り方を決めたらどうなるでしょう?
こういうことは起こらないかもしれませんね。
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こういうことも起こらないかもしれません。
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でも、ここで大切にしたいのは、「正しく遊ぶ」ことを
学ぶ(教える)のではないということ。
いろいろな滑り方を試し、経験しながら、身体と対話が起き、
周囲の子たちと対話が生まれ、滑り台を使いこなしていく・・・
正しく滑るだけであれば、それだけの滑り台ですが、何回も
繰り返し遊んでいるうちに、対話が複雑になっていきます♪
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それが、「遊びの中で学ぶ」ことであって、
集団の中で一人ひとりが育っていくことです!
(滑り台も学びの宝庫ですねー)

【年長】これもアレです。

一人ひとりで作ってもいいけど、何か協力してできたらなぁ・・・
そんな私たちの願いもあって、
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お家から素材(古着)をもってきてもらいました。
それを毎日、少しずつつなぐと・・・大きなこいのぼりに。
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さて、どこに泳がせよう・・・?
それを探すのも、一人じゃないんです。
だって、たくさんの人が作っているから。
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ちなみに、胴体はただ長いだけではありません。
古着のウロコがついていたりします!
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【年中】どれもアレです。

この時期ならではのものといえば・・・?
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昨日は、こうやって・・・
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こんなふうにつける姿もありました。
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よく、子ども一人ひとりの個性や表現を尊重しよう!とききますが、
なかなかその保育環境をつくることも難しいと思います。
でも、「〇〇は、こうあるべき」といった、枠をちょっと外すと、
どのこいのぼりも素晴らしくイイものに見えてきます♪